どうやって見つかったかっていうと…胃がん編

胃がんの発見の経緯はこんなカンジ。
だれかの参考になれば。
わたしはそれまで自分が胃が悪いなんて一度も思ったことがありませんでした。胃薬とかほとんど飲んだこともなかったし。40超えたあたりから油っこいもの食べるとたまに胸やけするようになったけど、それは歳のせいだと思ってました。
が、

2009年の春（45歳）ごろから、お腹がすく夕方頃になるとたま～に胃がムカムカしたり微妙に痛くなるようになりました。でも、痛いといっても放置しておけるレベルだし、ご飯を食べると治るのでそれほど気にしていなかったのですが、７月末、22歳の老猫が寝たきり状態になった頃からそれが頻発するようになって、市販薬を飲んだりするようになりました。猫は９月に入ってすぐ逝ってしまいました。
猫の死から一か月が過ぎ気持ちも少し落ち着いてた１０月始め。猫の介護がなくなってから胃は少しよくなった気もするけど、胸のこともあるからやっぱり一度見てもらおうと、急に思い立って近所のクリニックに行きました。症状を話したら一度内視鏡してみましょうということになり、翌日、胸のエコー検査の前に胃の内視鏡検査（通称胃カメラ）をしました。
内視鏡入れられたまま　（ここでは眠くなる薬なしの胃カメラだった^^;）　苦し紛れに初めて見た自分の胃の中は、なんだか真っ赤で、かなり荒れてるみたいでした。
即、立派な胃潰瘍と診断され、診察室で胃カメラ画像を見ながらＡ医師に
　「こりゃ痛かったでしょ～」
とか、
　「よく我慢してなあ～」
とか言われ、
それほどでもなかったんですけど…と困惑。まさかそんなにヒドイことになっているとは思ってなかったので。　　そして、「胸のほうは専門病院にまかせるけど、（※この時すでに乳がんはほぼ決定済）　胃潰瘍はウチで薬と注射で治せるからね」と言われ、胃はこのクリニックで治療をすることになりました。がんセンターの乳腺外科の予約がとれたのは３週間後だったので、「それまでに胃をしっかり治しておこう！」とＡ医師に励まされ、次の日から２週間毎日注射を打ちにこのクリニックに通うことになりました。
そして、太くて磯臭い注射を打ちに通って１週間目の午前11時頃。
注射を終えたあと診察室に呼ばれたので、何かなと思いつつドアを開けたらＡ医師がちょっと渋い顔をして待っていて、
　「胃の組織検査の結果、８個とったうち２個が悪性だったんだよ」
と言いました。　一瞬意味がわからなくて
　「え、それって胃もがんだってことですか？」
と聞いたら
　「そうです。」
　「でも胃潰瘍と区別つかないくらいだから、おそらく早期だと思うけどね」
と言われました。
胃がんは予定外だったのでホントーーーーにビックリしました＾＾;;　
で、
　「これはもう乳がんといっしょにがんセンターで治療したほうがいいから、
　　胃外科の先生宛ての紹介状も出しておくけど、
　　それまでに胃潰瘍はウチで治して胃をキレイにしておこう。
　　そのほうが手術とかもしやすいからね」
と言われ、引き続きこのクリニックでの胃潰瘍の注射を続けることになりました。
病院からの帰り道。
　「２コもがんがあるってことは、すでに他にも転移しまくってるのかも…」
とか
　「少なくともわたしは長生きはできないんだろうな…」
とか
　「手術して胃がなくなったら、どうやってごはん食べるんだろう…」
とか、
そんなこといろいろ考え始めたら頭がぐるぐるしてきたので、とにかく事故だけはしないようにと念じながら車で帰宅。　夫には帰宅後お昼ごはんを作りながらキッチンカウンターごしに報告しました。（顔がまともに見れなかったので）　
しばしの沈黙のあと、この時の夫の第一声は、
　「…そうか……　　でもまあ、とにかくそのがんセンターとやらに
　　　行ってみてからだなっ」
だったかな。　この日のお昼ご飯はゴーヤチャンプルでした。落ち込みつつも食べなきゃいかんと思い食べたゴーヤはとても苦かったです。
って、かんじ。
胃がんの発見は本当にびっくりでした。でもこの時の胃の不調は胃潰瘍からきたもので、胃がんはまだジッとしていた段階だったので　（実際、胃潰瘍の注射を打ち終わる頃には痛みもムカムカもなくなったし）　このタイミングで見つかったのは非常にラッキーだったんですけどね。
…というわけで、
胃が重いとか痛いとか胸やけするとかって
すごくありふれた症状なんだけど、
続くようなら一度、内視鏡検査をしてみてね。

-からだのこと